あれから9年

 

 

2011年3月11日。東日本大震災がありましたね。あれからちょうど9年です。

あの日、私は名古屋にある会社に勤める会社員でした。建物の2階でデスクワークをしていたら、目の前に座っている同僚の水筒が小刻みに揺れているのに気づきました。

「あれ?地震じゃないですか?」

「そういえば、揺れてますかねぇ」

そんなやりとりをしていると、今まで感じたことのない気持ち悪い横揺れが・・・・。

「うわ、なにこれ!気持ちわるい!!」

「おいおい、ヤバイぞ、これ!」

あわてて事務机の下に潜り込み、揺れがおさまったあと、すぐに建物の外に。外には多くの人が出てきており、街はザワついています。

「なんだったんだろうね」

「気持ち悪かったですね」

そういって事務所に戻ると、また横揺れ。また外へ。

これはもしかしたら大変なことになっているかもしれない。そんな感覚を私も感じました。すぐにインターネットで地震速報を見ると、日本列島の東側に赤や黄色の丸が、見たことのないほどついていました。

大きな津波。その後の原発事故。この世のものとは思えない大災害です。

当時の私は、とある財団法人の事業を担当していました。その事業が5月からスタートするので、リーフレットの印刷をかける直前でした。東北の製紙工場がストップしてしまい、深刻な紙不足になっていました。リーフレットの印刷も普通紙とか再生紙とかをこだわっている場合ではありませんでした(今、おかしなデマと、念のためという思いから、トイレットペーパーやティッシュが品薄ですが、仕事柄、当時の紙不足に困った身としては、今は震災の頃に比べればマシだと感じます)。

名古屋で勤めていた一会社員でさえ影響を受けているわけですから、被災地の皆さんのご苦労は、想像もできないほどだったかと思います。

しかし、あの震災や原発事故への対応をする被災地の皆さんや自衛隊や消防隊の皆さんの姿をテレビで見たり、記事で読んだり、人から聞いたりするたびに、「自分に何ができるのか?」「自分は何をやっているんだ」という気持ちになりました。

1人1つのおにぎりをもらうために、横入りすることもなく整然と並ぶ被災地の皆さん。1人1つのおにぎりでさえ分け合っていたと、被災地に住む友人から聞きました。

道路などのインフラ整備に全力で向かう自衛隊の皆さんが、被災地の皆さんに遠慮して、冷たい缶詰の糧食をトラックの荷台で食べていたという記事も読みました。

福島の原発で、命の危険を伴いながら放水などの作戦を実行してくださった消防隊の皆さんのことも知りました。

私自身も、その年の9月に、出張で福島県にも行きました。あんな震災があった半年後なのに、駅ですれ違う高校生たちは笑顔でした。

 

私は、かつて大手個別指導塾で勤めていました。しかしそこで見られた姿は、東日本大震災の被災者の方たちや自衛隊、消防隊の皆さんの姿とは真逆でした。

学校の課題もやらず、先生の言うことも聞かず、楽をして成績を上げたいと公言してはばからず、人の授業の邪魔をする生徒さんさえいる状況。なのに「成績を上げます」という嘘をつかなければなりません。私は、嘘をつき続けることに嫌気がさし、塾業界を去ろうと決意して、転職をしました。

でも、東日本大震災の被災者の皆さんや、自衛隊や消防隊の皆さんの姿を見聞きするにつけ、塾業界から逃げ出した自分が恥ずかしくなりました。また、奮い立つ気持ちもありました。

当時としてはただの「勘」でしかありませんでしたが、被災者の皆さんや、自衛隊や消防隊の皆さんのような姿こそが、成績を上げていく姿であると直感したのです。

今だからこそ、被災者の皆さんの姿には「協調性」を、自衛隊や消防隊の皆さんの姿には「公共心・公徳心」を、感じていたのだと言うことができますが、当時はその直感だけで後成塾開校を決意しました。

そして「生活習慣・勉強習慣の改善こそが、協調性や公共心・公徳心を育てる」(もちろんこんなにハッキリした言葉ではありませんが・・・)という直感で、「毎日通える」「学校の課題・宿題を塾の中でやれる」というスタイルの塾を開校しました。

東日本大震災から約1年後、2012年4月に後成塾を開校したのです。

直接の復興支援はできない。
でも、東日本大震災の復興に携わった人たちのような心を持つ子どもたちを、勉強を通じて育てることはできる。それが自分の復興支援だ。

毎年3月11日になると、当時の気持ちを思い出します。

あの震災で亡くなった皆さんのご冥福を改めてお祈りするとともに、復興に携わる人たちのような心を持った人を、これからも後成塾から輩出していくことで、日本全体の復興を支えていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

私の想いを語らせていただいた動画も、是非ご覧ください!

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